【MLB】ロッキーズ 3-1ドジャース(日本時間21日・デンバー)
ドジャースは敵地ロッキーズ戦で、先発の山本由伸が7回3失点。結果は今季2敗目となったものの、内容は「炎上して崩れる投球」とは真逆だった。最大のポイントは初回に3失点したあと、そこから一気にギアを上げて試合を作り直したこと。しかもこの登板で、山本は開幕から5戦連続クオリティ・スタート(QS)を達成している。スコアだけでは伝わりにくいが、評価すべきは“負けた試合の中身”だ。

初回の苦しみを乗り越えた圧巻の修正力
山本由伸の真価は、逆境からの立て直しにある。初回に集中打を浴びて3失点という厳しい立ち上がりとなったが、2回以降は別人のような投球を展開。持ち前の精密なコントロールと多彩な変化球を駆使し、ロッキーズ打線を翻弄した。
この修正力こそが、日本球界で培われた経験の賜物だろう。NPB時代から「試合の中で進化する投手」として知られていた山本は、MLBの舞台でもその能力を遺憾なく発揮している。

開幕5戦連続クオリティスタート達成の意味
クオリティスタート(QS)とは、6イニング以上を投げて自責点3以下に抑える指標だ。山本由伸は開幕から5試合連続でこの基準をクリアしており、ドジャース先発陣の中でも抜群の安定感を誇っている。
勝敗は打線の援護やブルペンの状況に左右されるが、QSという指標は純粋に先発投手の仕事を評価するもの。今季2敗目という結果に惑わされることなく、山本の投球内容がいかに高水準であるかを正当に評価すべきだ。

同日、大谷翔平は歴史的記録を更新
一方、チームメイトの大谷翔平は、この日も出塁を記録し、53試合連続出塁という金字塔を打ち立てた。1923年にベーブ・ルースが記録した51試合を超え、さらに2018年に秋信守(レンジャーズ)がマークしたアジア選手記録に並んだ。
3回の第2打席、左腕キンタナのチェンジアップを捉えて右前打。この一打で歴史に名を刻んだ。ドジャース球団記録の58試合(1954年・デューク・スナイダー)まであと6試合、MLB記録の84試合(1949年・テッド・ウィリアムズ)への挑戦も視野に入ってきた。

まとめ:山本由伸×打者・大谷翔平のタッグが世界を席巻
山本由伸が7回まで投げ切ったことは、ブルペンの消耗を抑える意味でも大きい。QSは先発の最低限の仕事と言われる一方、現代野球では「6回3失点」を安定して積み上げること自体が難しい。まして初回に3点を失ってから、そこから7回までまとめるのは精神的にも技術的にも簡単ではない。敗戦が付いたとしても、ローテの柱としての信頼はむしろ強まったと見るべきだろう。
大谷翔平が「1番・指名打者」で先発し、第2打席に右前打。これで連続試合出塁を52に伸ばし、1923年ベーブ・ルースの51試合連続出塁を更新した。この52試合連続出塁により、大谷はドジャース球団記録の58試合(デューク・スナイダー/1954年)にもあと6試合と迫る。メジャー記録は84(テッド・ウィリアムズ/1949年)で途方もない数字だが、少なくとも今の大谷は“打てない日でも出塁する”という最強の土台を持っている。
山本由伸の安定感と大谷翔平の破壊力。この二人が同じユニフォームを着てプレーしている事実は、日本野球ファンにとって夢のような光景だ。山本は敗戦投手となったものの、チームに流れを渡さない投球を7イニング続けた。大谷は記録を更新しながらチームの勝利に貢献した。
2026年シーズン、ドジャースにおける日本人コンビの活躍から目が離せない。

