◇インターリーグ ドジャース1―0エンゼルス(2026年6月5日 ロサンゼルス)
佐々木朗希 7回2安打無失点、自己最多10奪三振&RS最速161.9キロの熱投――この日のマウンドは、まさに“本来の佐々木朗希”を強く印象づける内容だった。本拠地ロサンゼルスでのエンゼルス戦に先発し、自己最長タイとなる7回を投げて2安打無失点。さらにメジャー移籍後最多となる10奪三振をマークし、レギュラーシーズンでは自己最速となる161.9キロも計測した。数字だけを見ても圧巻だが、真価はその内容の濃さにある。

衝撃の10K!RS最速161.9キロを計測した異次元の直球と変化球
この日の佐々木投手は、立ち上がりからエンジン全開でした。初回、先頭打者をスライダーで打ち取ると、続くマイク・トラウト選手を含む後続を自慢のスプリットで連続三振に仕留め、完璧な立ち上がりを見せます。
特に注目すべきは、2回に計測したフォーシーム(直球)です。ペラザ選手に対して投じた4球目は、レギュラーシーズン(RS)最速となる100.6マイル(約161.9キロ)をマーク。威力抜群の直球を軸に、エンゼルス打線をねじ伏せました。
中盤に得点圏に走者を背負う場面もありましたが、要所をスプリットとスライダーで締め、相手にホームを踏ませない粘り強い投球が光りました。

大谷翔平との絆と、ドジャースタジアムを包んだスタンディングオベーション
7回無失点の熱投を終え、マウンドを降りる佐々木投手に対し、ドジャースタジアムの大観衆からは割れんばかりのスタンディングオベーションが送られました。
ベンチに戻った際、チームの主砲であり先輩でもある大谷翔平選手から、お尻をポンと叩かれて手荒い祝福と労いを受けるシーンも目撃されました。メジャーの舞台で日本を代表する2人のスターが笑顔を交わす姿は、日米のファンにとって胸が熱くなる瞬間となりました。
序盤の苦しみを乗り越え、ロバーツ監督も認める「本物のエース」へ
今シーズン序盤の佐々木投手は、メジャーの硬いマウンドや滑るボールへの適応、さらに制球力や球威の不足に苦しみ、思うような結果が出せない時期が続いていました。防御率も一時低迷し、厳しい声が上がることもありました。
しかし、5月中旬のエンゼルス戦で今季2勝目を挙げてから状況は一変。登板を重ねるごとにストレートの平均球速が上昇し、課題だったコマンド(狙ったコースへの制球力)も劇的に改善しています。
ロバーツ監督も、前回の登板後に以下のように大絶賛しています。
「今の彼は、優勝を目指すチームの“本物のメジャーリーグの先発投手”というカテゴリーに入ってきている」
今回の無失点ピッチングにより、その評価はさらに確固たるものとなったでしょう。
まとめ:これからのドジャース投手陣を牽引する存在へ
勝ち星こそ付きませんでしたが、今回の7回2安打無失点、10奪三振の熱投は、佐々木朗希投手がメジャーのトップクラスの先発投手へと進化を遂げたことを証明するゲームとなりました。
シーズン後半戦、そしてポストシーズンに向けて、背番号「17」の大谷選手とともに、ドジャースのワールドシリーズ制覇へ向けた最大の原動力となることは間違いありません。完全復活を遂げた「令和の怪物」の次回登板からも目が離せません。

