「ドジャース2-1メッツ」(14日、ロサンゼルス)
ドジャースの山本由伸が、衝撃の立ち上がりから“圧巻の立て直し”でゲームを支配した。相手の先頭打者リンドーアにいきなり一発を浴びた。カウント2ボールからのフォーシームを完璧に捉えられ、打球は右翼席へ。しかもリンドーアはここまで打率1割台と不調だっただけに、スタンドに走ったどよめきは当然だろう。「まさか」の失点。しかし、今日の山本はここで崩れない。

衝撃の幕開けから見せた真のエースの姿
2026年シーズン、ドジャースの山本由伸が圧巻の投球を見せた。初回にまさかの先頭打者被弾を喫しながらも、そこから打者20人連続アウトという驚異的な快投で8回途中1失点。今季最多となる7奪三振を記録し、チームに連勝をもたらした。

リンドーアの一発も動じない精神力
試合開始直後、山本はメッツのリンドーアにカウント2ボールからの3球目、フォーシームを完璧に捉えられた。打球は右翼席へ。打率1割台と絶不調だったリンドーアにとって通算32本目の先頭打者アーチとなり、スタンドは大きくどよめいた。
しかし山本はここで崩れなかった。すぐに気持ちを切り替え、後続を3人できっちり斬った。この切り替えの早さこそ、日本時代から培ってきた山本の真骨頂といえる。

打者20人連続アウトの圧巻パフォーマンス
2回以降、山本は別人のような投球を披露した。5回まで打者15人連続アウト。6回も下位打線から2アウトを奪い、初回に被弾したリンドーアも左飛に打ち取り18人連続アウト。
7回には先頭のロバートJr.を一邪飛、ポランコをカーブで空振り三振に仕留め、今季最長イニングに突入。2死からビシェットに左翼線二塁打を浴びるまで、実に20人連続アウトという圧巻の投球を見せた。

守備でも光った身体能力
4回には印象的なプレーも。フリーマンからの送球が高く浮いたが、山本は走り込みながらジャンプしてキャッチし、そのままベースに着地するという離れ業を披露。投球だけでなく、アスリートとしての総合力の高さを証明した。
4戦連続QS達成の大黒柱
山本は開幕から4戦連続のクオリティースタート(QS:6回以上・自責点3以下)を達成。2勝1敗と安定した成績を残し、ドジャースの大黒柱としての存在感を示している。
試合後、山本は「毎週工夫しながらよくなっている。いい感じで投げられた。先頭にホームラン打たれて悔しかったですけど、何とか切り替えて投げていけました」と振り返った。

本拠地メッツ戦で7回2/3を1失点と好投したドジャースの山本由伸【写真:ロイター】
チームは4カード連続勝ち越しで貯金9
この日の勝利でドジャースは4カード連続の勝ち越しを決め、貯金は9に。2桁の大台が目前に迫る快進撃を続けている。8回にはタッカーが決勝の適時打を放ち、9回はベシアが3者連続三振で締めるなど、チーム全体の充実ぶりがうかがえる。4カード連続勝ち越しで、勢いが止まらない。先頭打者被弾から始まった試合を、結果的に“エースの投球”で勝ちに変えた山本由伸。ドジャースの快進撃を支える背番号の存在感は、試合を重ねるほどに増している。
「まさかの被弾から立て直す力」こそ、ドジャースが今季躍進を続ける原動力となっている。

