Dバックス5―6ドジャース(2日、米アリゾナ州フェニックス=チェースフィールド)
この日の大谷翔平は、まさに“勝負を避けられた主役”だった。ドジャースの大谷は敵地でのDバックス戦に「1番・DH」で先発出場し、初回に右翼線への二塁打、2回には走者一掃の右翼線三塁打を放つなど、序盤から圧倒的な存在感を見せた。

敵地騒然!7回の好機で大谷翔平に「申告敬遠」、地元ファンが異例の大ブーイング
もっとも球場が沸いたのは、ドジャースが2点リードで迎えた7回1死三塁の第4打席でした。
追加点のチャンスで打席に向かった大谷選手に対し、ダイヤモンドバックスベンチが下した決断は申告敬遠。勝負を避けられた瞬間、敵地であるチェイス・フィールドを埋め尽くした地元ファンからは、割れんばかりの大ブーイングが沸き起こりました。
通常、敵地での敬遠は自チームのピンチを切り抜けるための策として歓迎されるはずです。しかし、敵地のファンさえも「大谷のバッティングが見たい」と熱望していたことが、この異例のブーイングへと繋がりました。大谷選手の存在自体が、敵味方の垣根を超えたエンターテインメントになっていることを証明する象徴的なシーンでした。
なお、この敬遠のあと、ドジャースはパヘス選手の犠飛とベッツ選手のタイムリーヒットで着実に2点を追加し、大谷選手を歩かせた相手の作戦を打ち砕いています。

前半戦でサイクル安打に王手!圧巻の5打席連続安打
この日の大谷選手は、申告敬遠されるのも無理はないほどの「超・絶好調」でした。
- 第1打席(初回): 相手先発・右腕ソロカ投手から右翼線への二塁打を放ち、6試合連続安打をマーク。これで連続出塁記録を「18」に伸ばし、フリーマン選手の先制2ランホームランで生還しました。
- 第2打席(2回): 1死一、二塁のチャンスで、右翼線へ走者一掃の2点適時三塁打。前日から数えて「5打席連続安打」を記録しました。
今季2本目となる三塁打を放ったことで、サイクル安打の中で最も難易度が高いとされる「三塁打」を早くもクリア。2019年6月13日のレイズ戦以来、日本人選手として自身2度目となるサイクル安打達成へ向け、残すは「単打」と「本塁打」のみという大チャンスを迎えました。
5回の第3打席は一塁ゴロに倒れ、相手ファンから「イージーアウト!」とヤジを飛ばされる場面もありましたが、それすらも大谷選手への強烈な警戒心の裏返しと言えるでしょう。
“ミスター・ジューン”到来!6月に大谷翔平が爆発する理由
大谷選手といえば、6月に驚異的な成績を残すことから「ミスター・ジューン(6月の男)」として知られています。
これまでに6月だけで通算62本塁打を記録しており、2023年には月間自己最多となる15本の本塁打を量産。ドジャース移籍初年度となった2024年の6月にも、球団史上初となる10試合連続打点を記録するなど、驚異的な固め打ちを見せてきました。
大谷選手自身も過去に「いろいろ改善しながら、ちょうど好調の波が6月に来やすい」と語っており、緻密な自己分析とアジャスト能力が、夏場の開幕とともに実を結ぶサイクルが出来上がっています。
昨日1日(日本時間2日)の6月初戦でも3安打猛打賞と素晴らしいスタートを切っており、今回も「ルー・ゲーリッグ・デー」という記念すべき日にふさわしい活躍を見せました。
まとめ:大谷翔平の「6月伝説」はまだ始まったばかり
大谷が得意とする6月に入っている点だ。これまで“ミスター・ジューン”の異名通り、6月は本塁打数が大きく伸びる傾向がある。前日も3安打と好調で、この試合でも長打2本。申告敬遠という形で勝負を避けられたこと自体が、相手バッテリーの最大級の警戒を物語っている。
敵地をも味方につけるようなブーイングは、スターの証明だ。大谷翔平はこの日、ホームランこそなかったものの、試合を支配する存在感を改めて示した。6月の量産モードに突入すれば、申告敬遠すら増えていくかもしれない。勝負を避けられるほどの脅威――それが、今の大谷翔平である。
サイクル安打は惜しくも逃したものの、申告敬遠を勝ち取った大谷選手の存在感は、メジャーリーグの頂点にふさわしいものです。これから本格化する「ミスター・ジューン」の季節。私たちの期待を超える、さらなるホームラン量産劇に期待しましょう!

