「パイレーツ3-12ドジャース」(9日、ピッツバーグ)
ドジャースが見せた“圧巻の36分”だった。2-2の同点で迎えた7回、打線が一気に爆発し、打者15人を送り込んで10得点。まさに試合の流れを完全に引き寄せるビッグイニングとなった。
この回の口火を切ったのは、ラッシングとフリーランドの連打だった。無死一、三塁の絶好機を作ると、相手の失策で勝ち越しに成功。さらに大谷翔平が左中間への適時二塁打を放ち、ドジャース打線に一気に勢いがついた。大谷はこの場面でしっかり結果を残し、勝負強さを改めて証明した形だ。

始まりは無死からの連打と相手のミス
2-2の緊迫した展開で迎えた7回表。ドジャースの攻撃は、若手のラッシング選手、フリーランド選手の連続安打から始まりました。無死一、三塁の好機を作ると、相手の失策(エラー)の間に3塁走者が生還し、まずは1点を勝ち越します。
この先制劇で完全に主導権を握ったドジャースは、ここから容赦ない攻撃を畳みかけます。
大谷翔平の適時二塁打とパヘズの2ランで一気呵成
勝ち越し直後、打席に立ったのは大谷翔平選手。相手投手のボールを捉えると、打球は左中間を破る鮮やかな適時二塁打に。リードを2点に広げる貴重な一打で、ベンチのボルテージは最高潮に達します。
勢いは止まりません。続くアンディ・パヘズ選手がレフトスタンドへ豪快な2ランホームランを放ち、スコアは6-2。さらにフリーマン選手の四球、ムーキー・ベッツ選手の中前打、マックス・マンシー選手の四球で無死満塁のチャンスを再構築します。
ここでカイル・タッカー選手のゴロに対し、パイレーツの二塁手が本塁へ悪送球。ドジャースにさらなる追加点が入ります。続くテイラー・ウォード選手もライト前へタイムリーヒットを放ち、スコアは8-2となりました。
打者10人目でようやく「1アウト」の異常事態
驚くべきことに、この時点で打者9人が連続で出塁(アウトなし)。10人目の打者となったラッシング選手が空振り三振に倒れ、ようやくこのイニング最初のアウトが記録されました。
しかし、ドジャースの攻勢は終わりません。再び満塁の場面を作ると、フリーランド選手、そしてこのイニング2回目の打席となった大谷選手が連続で押し出し四球を選びます。あまりの一方的な展開に、パイレーツの本拠地PNCパークのスタンドからは、味方投手陣に向けて激しいブーイングが鳴り響きました。
フリーマンが通算2500安打の偉業達成!
2死となった後、この日最大のハイライトが訪れます。打席に立ったのは、球界を代表するスラッガーのフリーマン選手。
フリーマン選手はセンター前へ弾き返す適時打を放ち、これがなんとNPB/MLB通算、あるいはメジャーリーグ単独での金字塔となる「通算2500安打」のメモリアルヒットとなりました。大記録の達成に、敵地ながらも大きな拍手が送られました。
最終的に、パイレーツは3人目の投手サンタナ選手をマウンドに送り、ベッツ選手をレフトフライに打ち取って、ようやくドジャースの攻撃が終了しました。

「攻撃時間36分」が物語る圧倒的な破壊力
現地放送の画面に映し出された**「攻撃時間36分」**という数字が、このイニングの凄まじさを物語っています。
- 打者: 15人
- 得点: 10点
- 安打数: 6本(大谷の二塁打、パヘズの2ラン含む)
- 四死球・相手失策: 相手の2失策と四球を絡めた効率的な攻め
同点の緊張感から一転、わずか1イニングで試合を破壊したドジャース打線。大谷翔平選手の勝負強さはもちろん、驚異的な繋ぎの野球と、フリーマン選手の記念すべき2500安打達成など、まさに歴史に残る伝説的なイニングとなりました。
今後の試合でも、この爆発力が続くのか大いに注目しましょう。

