◇インターリーグ ドジャース1-4ガーディアンズ(2026年4月1日 ロサンゼルス)
ドジャースの大谷翔平が、開幕から珍しい“数字の空白”を抱えている。開幕6試合で本塁打で長打、打点全て「0」は初――この事実は、単なるスロースタート以上にインパクトが大きい。四球での出塁は続いている一方、打球の質と結果が結びつかず、得点圏でも凡退が目立つ。二刀流完全復活イヤーとして注目される中、打者・大谷はいま何に苦しみ、どんな兆しを見せているのか。

二刀流完全復活イヤー、投打で明暗くっきり
ドジャース大谷翔平選手(31)が、メジャー9年目にして初めての試練に直面している。4月1日(日本時間2日)のガーディアンズ戦で3打数無安打に終わり、開幕から6試合を消化した時点で本塁打0、長打0、打点0という、キャリア初の事態に陥った。
前日の初登板で6回無失点の好投を見せた投手・大谷とは対照的に、打者・大谷の不調が際立つ形となっている。

得点圏での凡退が痛手に
この日の大谷は、2度の得点圏で結果を残せなかった。
6回無死一、二塁の場面では、先発右腕ウィリアムズの初球を叩くも二ゴロ。一塁へ駆け抜けた際はセーフ判定だったが、チャレンジで覆り併殺打に。デーブ・ロバーツ監督は「痛恨だった。ボールの上を叩いてしまった」と苦渋の表情を浮かべた。
さらに8回2死二、三塁では、左腕サブロウスキの3球連続カーブに手が出ず3球三振。最後の空振り後に右手首を振るしぐさを見せたことで、指揮官が「トレーナーに確認する」と話すなど、状態を不安視する声も上がっている。

940日ぶりの屋外フリー打撃を敢行
大谷自身も打撃の不調を自覚している。前日の登板後には「少し感覚のズレがある」と明かしており、この日の試合前にはレギュラーシーズンでは3年ぶりとなる屋外フリー打撃を実施した。
エンゼルス時代の2023年9月4日以来、実に940日ぶりの屋外打撃練習。33スイングで特大140メートル弾を含む10本の柵越えを放ち、入念にスイングを確認した。大谷は昨年10月に屋外フリー打撃について「思っているより負荷が高くなってしまいがち」と語っていたが、今回はあえてその選択に踏み切った形だ。
ドジャース上位打線全体が低迷中
救いは、大谷だけが苦しんでいるわけではないということだ。新加入のタッカー、そしてベッツを含む1〜3番がいずれも打率1割台に沈んでいる。主軸のフリーマンは「多くの打者が苦しんでいるが、このオフで立て直していければ」とチーム全体の現状を代弁した。
初回の四球で自己最長記録を更新する37試合連続出塁を達成したものの、打率.167で3安打は全て単打。長打が1本も出ていない現状は、通算219本塁打を誇るスラッガーの姿からは想像しがたい。

敵地6連戦で復調なるか
チームは2日(日本時間3日)のオフを挟み、3日(同4日)からナショナルズ、ブルージェイズとの敵地6連戦に臨む。短期的には、(1)フライ比率や強い打球の増加、(2)得点圏でのアプローチ(四球でも良い場面の見極め)、(3)手首の様子、の3点が“復調の兆し”として分かりやすい。
投手としては最高のスタートを切った大谷が、打者としても本来の姿を取り戻せるか。メジャー9年目の試練を乗り越える姿に、ファンの注目が集まっている。

