◇ワールドシリーズ第6戦 ドジャース3―1ブルージェイズ(2025年10月31日 トロント)
ドジャース連覇へ逆王手!山本由伸が6回1失点と崖っ縁で好投
ワールドシリーズ第6戦でドジャースが絶対絶命のピンチを切り抜けました。山本由伸投手(27)が敵地トロントでのブルージェイズ戦に先発登板し、6回96球で5安打1失点の堂々たる好投。負ければシーズン終了という崖っぷちの状況で、ドジャース連覇の希望を繋いだ歴史的な一戦となりました。

山本由伸、崖っぷちの第6戦でエースの貫禄を見せる
第5戦で敗れ2勝3敗と王手をかけられたドジャース。絶望的な状況での10月31日(日本時間11月1日)、ワールドシリーズ第6戦。敵地で迎えたブルージェイズとの大一番に、登板となった山本投手は、プレッシャーを感じながらも「全力で投げました」と語った通り、完璧な試合運びを見せました。ドジャースはこの試合で負ければ2年連続の世界一が消滅するという、まさに「崖っぷち」の状況でした。
立ち上がりの初回は失策で出塁を許しますが、すぐさまカーブで併殺を奪取。その後も相手打線を次々と抑え込み、安定感抜群の投球を展開します。3回の失点も、スプリンガーに対して悪いカウントから本塁打級の当たりを許したものの、その後は何とか凌ぎました。
圧巻は6回のプレー。グラウンド乱入というハプニングで試合が中断するという異常事態にも動じることなく、スプリットの空振り三振で局面を切り抜けました。これは単なる技術的な優秀さではなく、メンタルの強さとプロフェッショナリズムの象徴です。
ドジャース打線も山本を援護
一方、ドジャース打線も山本を後押しします。3回、スミスのタイムリー二塁打で先制すると、ベッツの意地の2点タイムリーで3点をリード。ドジャースはエースの好投と効果的な打撃で、試合の主導権を握りました。
守護神リレーで虎の子のリードを守り切る
試合はドジャースが3点を先制。フリーマンの活躍やベッツの2点打で得点を重ね、山本が6回まで1失点で試合をリードした後は、リリーフ陣も奮闘。ロブレスキが7回を無失点で繋ぎます。その後は新守護神・佐々木朗希とグラスノーがリレーで締めくくり、ドジャースが逆王手をかけることに成功しました
6回1失点でチームを救った山本由伸のメンタル
「やっぱりプレッシャーはありましたけど、とにかく良い結果になることを願って全力で投げました」という山本のコメントからもわかるように、絶体絶命の場面で結果を出す精神力はさすがです。ドジャースのファンや関係者にとって、彼の存在は連覇に向けた大きな希望となりました。
ドジャース連覇への期待感
ワールドシリーズは3勝3敗のタイに戻り、いよいよ最後の第7戦へ。山本由伸の活躍で再び希望の光が見えたドジャース。2年連続の世界一へ向け、最後の決戦は必ず注目を集めることになるでしょう。

世界一に逆王手をかけ、喜ぶドジャースナインと大谷、山本、佐々木(nikkansport.com)

