◆米大リーグ ワールドシリーズ第4戦 ドジャース2―6ブルージェイズ(28日、米カリフォルニア州ロサンゼルス=ドジャースタジアム)
ワールドシリーズ第4戦でドジャースがブルワーズに逆転負けを喫し、注目の大谷翔平投手は7回途中で4失点を記録し、敗戦投手となってしまいました。

■ ドジャース、痛恨の逆転負けでシリーズは2勝2敗に
ドジャースは本拠地で迎えたワールドシリーズ第4戦で、ブルワーズ相手に逆転負けを喫し、シリーズ通算成績2勝2敗となりました。接戦が続いていたこのシリーズでの逆転負けは、チームにもファンにも大きな痛手となりました。
■ 大谷翔平、7回途中4失点で敗戦投手に
注目の大谷翔平は、この日「1番・投手」として先発登板しました。3回にゲレロから逆転2ランを浴びると、その後も苦しい展開が続きました。7回に無死二、三塁の場面で降板し、最終的に6回3分の0で93球を投げ、6安打4失点の成績で敗戦投手となってしまいました。

連打を浴び、7回途中で降板する大谷(28日、米ロサンゼルスで)(読売新聞オンライン)
■ 打撃では7試合ぶり無安打 ワールドシリーズ記録も樹立
バットでもこの日は振るいませんでした。大谷は3打数無安打1四球で、7試合ぶりにヒットが出ず、2三振。ですが、第一打席でワールドシリーズ新記録となる6打席連続四球も達成し、記録面では歴史を塗り替えました。厳しい試合となりました。一方で、大谷はこの試合でも打者としての活躍を見せました。1回裏のフルカウントから四球を選んだことで、ワールドシリーズの新記録となる6打席連続四球を達成しています。これは1928年のゲーリッグを抜く記録です。
さらに、第2戦の最終打席から11打席連続出塁という素晴らしい成績を残しており、ポストシーズン記録に迫っています。
■ 総力戦だった第3戦の影響も
注目すべきは、前日の第3戦の過酷さです。試合時間は6時間39分に及び、延長18回でフリーマンのサヨナラ勝ちでドジャースが制しました。両軍合わせて44人の選手が登場した総力戦となり、ドジャース投手陣は大きな消耗を強いられました。山本由伸もブルペンで待機するなど、チーム全体がフル稼働の戦いとなっています。
■ 第5戦以降の展望:シリーズは振り出しに
この敗戦でドジャースとブルワーズの勝敗は2勝2敗の五分。第5戦はスネルが先発予定で、両チームとも第1戦と同じ投手がマウンドに上がります。以降はトロントに戻り、雌雄を決する31日の第6戦以降が控えています。

ワールドシリーズ第4戦を終えて記者会見するドジャースの大谷=28日、ロサンゼルス(JIJI.com)
大谷翔平の投打にわたる活躍と記録、そして敗因を総括しつつ、今後の展開にも注目が集まります。
ワールドシリーズの結末をぜひ一緒に見届けましょう!

