2025年9月30日、プロ野球界に大きな歴史が刻まれました。巨人の田中将大投手が本拠地東京ドームで中日ドラゴンズ戦に先発し、「日米通算200勝達成」という偉業を成し遂げました。この記録は、日本プロ野球(NPB)と米メジャーリーグ(MLB)で78勝、NPBで122勝と、両リーグをまたいで活躍してきた田中将大ならではの、まさにプロ野球人生の集大成と言えるものです。
劇的な記録達成の瞬間と幼馴染の坂本勇人とのハグ
この日は田中将大が「200勝まであと1」となってから4度目の挑戦。試合は初回から巨人打線の援護に恵まれ、序盤2回を無失点と快調な立ち上がりを見せます。3回には中日の細川に2ランを浴びましたが、持ち前の粘り強さで6回までマウンドを守り抜き、4奪三振、4安打2四球2失点とクオリティスタートを記録。今季3勝目とともに、自身が長年目指してきた「日米通算200勝」という大記録を達成しました。
勝利が決まると、ベンチで満面の笑みを浮かべ、ガッツポーズを見せた田中投手。さらに、幼馴染でチームメイトでもある坂本勇人内野手から花束が手渡され、その後抱き合う姿が印象的でした。多くのファンが見守る中、巨人での新たな伝説が生まれた瞬間です。
転機となった巨人移籍と200勝への苦闘
田中将大選手は2021年に楽天に復帰し、3シーズンで20勝を積み上げましたが、昨季はわずか1登板で未勝利。その後、心機一転して巨人へ移籍。今季もなかなか勝ち星を積み上げられず、9試合に先発して勝ち星は2勝と苦しい時期が続きました。一時は4敗を喫し、防御率も5点台をさまよいましたが、8月21日のヤクルト戦で2勝目を挙げて日米通算200勝に王手。その後も勝利から遠ざかるなど、簡単ではない道のりでした。
前回9月21日の中日戦では5回1/3を5失点に抑え切れず、あと一歩で涙を飲みます。しかし、迎えた30日の一戦で、今季最長の6回を投げ切りついに大記録に到達。この日を逃すと、レギュラーシーズンも残り1試合という「実質ラストチャンス」での快挙達成となりました。

日本人4人目の快挙!レジェンドたちと肩を並べる
田中将大の「日米通算200勝達成」は、ダルビッシュ有、黒田博樹、野茂英雄という歴史的投手たちに続いて日本人4人目の偉業です。メジャーでもWS制覇に貢献し、日本でもエースとして君臨した田中将大だけに、今後のさらなる活躍も大いに期待されます。
まとめ:「日米通算200勝達成」の祝福と今後
田中将大が巨人のユニフォームで成し遂げた「日米通算200勝達成」。子どもの頃からのライバルであり親友である坂本勇人との温かい抱擁も、ファンの胸を打ちました。今後はクライマックスシリーズ、そして新たな伝説と記録に挑む田中将大に日本中が注目しています。この快挙は、球界全体を盛り上げる一大ニュースとして語り継がれていくことでしょう。今後の活躍にも、引き続き注目が集まります。