◇ナ・リーグ ドジャース4×―3ダイヤモンドバックス(2025年5月20日 ロサンゼルス)
ドジャースの山本由伸投手が見せた圧巻のパフォーマンスは、その期待に完全に応えるものでした。彼の驚異的な投球内容は、野球ファンやアナリストの間で高く評価されています。
20日(日本時間21日)に行われたダイヤモンドバックス戦で、山本は7回を投げきり、1安打無失点で9つの三振を奪いました。この試合で彼が投げた球数は自己最多となる110球に達し、ピッチングの質と量の両面でまさにエースの存在感を見せつけました。彼の力強い投球は、まるで音楽のようにリズミカルであり、相手打者にとっては攻略する隙を見つけるのが困難だったことでしょう。

試合が1‐0の状況で迎えた7回、山本はマルテに唯一の安打を許したものの、その後も動じることなく、次打者を悉く打ち取る冷静な対応を見せました。この冷静さは一流の証であり、彼が如何にメンタル面でも優れた選手であるかを示しています。
この試合での彼の投球術の鍵は、ウィル・スミス捕手との見事なコンビネーションにありました。山本は試合後、カーブやカットボールを効果的に活用できたのは、スミスが考えた配球プランに従った結果であると述べています。信頼できるパートナーの存在は、投手が自身の能力を最大限に発揮するために重要であり、山本とスミスのコンビはそれを体現しているといえるでしょう。
また、6回まで無安打であったことからノーヒットノーランを意識したかと問われた際、山本は冷静に「9イニングはすごく遠い」と語り、あくまで一人ひとりのバッターに集中する姿勢を貫いていました。このような姿勢は、次のレベルへの一歩を踏み出すために欠かせないものです。
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試合の結果としては、山本の6勝目はお預けとなったものの、チームがサヨナラ勝ちを収め連敗を4で止めることに成功しました。試合後、山本は勝利に貢献できたことを喜び、これからもチームの勝ちにつながるピッチングを続けたいとコメントしています。このようなプロフェッショナルな姿勢は、チームメイトやファンからの信頼をさらに高めることでしょう。
野球というスポーツは、個々の力が試される場面が多くありますが、それと同時にチームプレーが重要です。山本由伸の今回の活躍は、まさに個の力をチームの勝利に結びつけることができる選手であることを証明するものでした。彼の今後の活躍にますます期待が寄せられます。