5月18日、東京競馬場にて第20回ヴィクトリアマイル（4歳以上・牝馬限定・GI・芝1600m・1着賞金1億3000万円）の枠順が確定しました。今年の注目は一昨年の阪神ジュベナイルフィリーズで勝利を収め、前走で海外の重賞でもその実力を証明したアスコリピチェーノです。この馬は8枠17番からの出走となります。東京競馬場の芝1600mで行われるこのレースは、スピードとスタミナを兼ね備えた牝馬たちが激戦を繰り広げる舞台となります。今年も波乱含みの展開が期待され、注目を集めています。最後に枠順とオッズを掲載しておきます。
アスコリピチェーノ(画像は競馬ラボより引用)
ヴィクトリアマイルにおける過去10年のデータ分析からは、いくつか興味深い傾向が浮かび上がってきます。まず、高齢馬の激走に注意が必要です。4歳馬が中心と思われがちですが、5歳馬の成績は複勝率17.6％、複勝回収率171％と高い数値を記録しています。さらに6歳馬も複勝率17.9％、単勝回収率は驚異的な795％を叩き出しており、特に人気薄の5歳馬、6歳馬の激走には注意が必要です。7歳馬も過去に勝利した例があり、今年も経験豊富な馬たちの存在を見逃せません。
次に、前走のクラス別成績について見てみましょう。前走GI組が最も高い複勝率を記録していますが、前走GIII組にも注目です。過去10年で前走GIII組は勝ち星こそ少ないものの、複勝回収率282％という高い数字を示しています。前走GIII組は、大穴を狙いたいファンにとっては魅力的な選択肢となるでしょう。
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さらに、前走1着馬と前走2着以下の馬の成績を比較すると、前走で1着だった馬は意外にも苦戦する傾向にあります。複勝率10.8％、複勝回収率58％と、思いのほか低い数値を示しています。一方、前走で2着以下だった馬たちは、合計で複勝率19.3％、複勝回収率138％と、前走1着馬を上回るパフォーマンスを見せています。特に前走2着から5着までに敗れた馬については、複勝率27.4％、複勝回収率228％と更に妙味があります。このような背景から、前哨戦で勝ちきれなかった馬が人気薄で大波乱を演出するケースが多く見られます。
シンリョクカは、今回のデータ分析で注目された「5歳馬」「前走GIII組」「前走惜敗組」という複数の好走データに合致しており、その潜在力を見せる瞬間を虎視眈々と狙っています。特に前走で5着だったデータは、過去の波乱を演出する可能性を秘めており、見逃せません。過去に阪神JFで2着を記録した実績も持つシンリョクカは、東京競馬場でその才能を開花させ、念願のGIタイトル奪取に挑みます。このように、ヴィクトリアマイルは波乱要素が満載で、どの馬が台頭してくるか目が離せない一戦となるでしょう。
シンリョクカの走りに注目です！
シンリョクカ(画像は競馬ラボより引用)
ヴィクトリアマイル発走は15時40分。枠順は以下の通り。数字は前日最終単勝オッズ。
1-1 クリスマスパレード(牝4、石川裕紀人・加藤士津八) 16.6
1-2 ステレンボッシュ(牝4、戸崎圭太・国枝栄) 7.4
2-3 アルジーヌ(牝5、D.レーン・中内田充正) 7.8
2-4 サフィラ(牝4、松山弘平・池添学) 21.2
3-5 ラヴェル(牝5、津村明秀・矢作芳人) 20.6
3-6 ミアネーロ(牝4、M.ディー・林徹)
4-7 ワイドラトゥール(牝4、北村友一・藤原英昭) 44.1
4-8 シンリョクカ(牝5、木幡初也・竹内正洋) 60.3
5-9 アドマイヤマツリ(牝4、田辺裕信・宮田敬介) 17.9
5-10 ボンドガール(牝4、武豊・手塚貴久) 6.7
6-11 シングザットソング(牝5、斎藤新・高野友和) 57.6
6-12 シランケド(牝5、M.デムーロ・牧浦充徳) 13.5
7-13 ビヨンドザヴァレー(牝5、菱田裕二・橋口慎介) 30.0
7-14 マサノカナリア(牝4、横山典弘・藤野健太) 104.4
7-15 ソーダズリング(牝5、坂井瑠星・新谷功一) 30.2
8-16 クイーンズウォーク(牝4、川田将雅・中内田充正) 9.0
8-17 アスコリピチェーノ(牝4、C.ルメール・黒岩陽一) 3.3
8-18 アリスヴェリテ(牝5、池添謙一・中竹和也) 70.5
※ミアネーロは右前肢ハ行のため出走取消
