ドジャース 5ー4 レイズ(日本時間18日・ロサンゼルス)
ドジャースの大谷翔平が、またしても存在感を示した。17日(日本時間18日)の本拠地レイズ戦に先発した大谷は、6回を投げて7安打4奪三振、2四死球、4失点。それでも打線の援護に恵まれ、今季7勝目を手にした。結果だけを見れば「4失点」で決して完璧な内容ではない。しかし、右手中指から出血するアクシデントを抱えながらも91球を投げ切った事実は、エースとしての責任感と底力を強く印象づけた。

序盤は圧巻のピッチング!今季最速タイ101マイルを計測
前回のパイレーツ戦登板後、左膝の炎症を訴えていた大谷選手。登板2日前のキャッチボールを回避するなど、調整不足が懸念される中でのマウンドでした。
しかし、立ち上がりはファンを安心させるに十分な素晴らしい内容でした。 初回、先頭打者をフォーシームで空振り三振に仕留めると、球速は今季最速タイとなる101.0マイル(約162.5キロ)を計測。力強いストレートと鋭い変化球を織り交ぜ、4回までレイズ打線を無失点に抑え込む完璧な立ち上がりを見せました。
5回に訪れた試練:右手中指の出血と4失点
2点のリードを奪って迎えた5回、大谷選手に異変が生じます。 先頭打者への四球と二塁打で無死二、三塁のピンチを招くと、犠飛と適時打で同点に追いつかれます。さらに満塁のピンチから適時打を浴び、この回一挙4失点を喫して逆転を許してしまいました。
この乱調の背景にあったのが、右手中指からの出血というアクシデントです。 指先の感覚が狂う過酷な状況下でも、大谷選手はマウンドを降りることなく、後続を断ち切って最少失点で切り抜けました。この粘り強さこそが、今シーズンの大谷選手を支える精神力のエッセンスと言えます。

主砲フリーマンの逆転2ランと、意地の「代打・大谷」
エースの力投に応えたいドジャース打線は6回裏、1死二塁の好機でフリーマン選手がセンター越えの12号2ランを放ち逆転に成功。大谷選手に勝利投手の権利をもたらします。
逆転直後、さらなる見せ場が訪れます。 6回2死、ドジャースは指名打者を解除し、なんと大谷選手自身がロハス選手の代打として打席に立ちました。結果は初球を打って遊ゴロに倒れたものの、出血を抱えながらも打席に立つその姿勢に、スタジアムは大歓声に包まれました。
大谷選手は6回7安打4奪三振4失点、防御率1.47という成績で降板し、リリーフ陣がリードを守りきって今季7勝目を手にしました。
今後の展望:怪我の影響と規定投球回への挑戦
今回の登板で、大谷選手は規定投球回(チーム試合数と同等の投球回)に「1回1/3」届きませんでした。 しかし、左膝の炎症や右手中指の出血といったアクシデントを考慮すれば、6回防御率は1.47。規定投球回まであとわずかに届かなかったものの、今季の安定感は数字にも表れています。
今回の登板は、内容だけを見れば課題も残った。しかし、最速101マイルの剛速球、出血をものともしない粘投、そして勝ち星につなげる勝負強さは、まさにエース級の働きです。ドジャースにとって、大谷翔平の存在がいかに大きいかを再確認させる一戦でした。
次回の登板に向けては、まず中指の治療と左膝のリカバリーが最優先となります。ポストシーズンを見据えるドジャースにとって、大谷選手の健康状態は世界一への絶対条件です。満身創痍の中でも勝利をたぐり寄せる「勝負強さ」を示した大谷選手。次回登板での完全復活に、世界中のファンの期待が集まります。

