◆第２６回チャンピオンズカップ・Ｇ１（１２月７日、中京競馬場・ダート1800メートル、良）
中京競馬場で開催されたチャンピオンズカップ・G1（ダート1800メートル）では、競馬ファンの期待を大きく裏切る結果が生まれました。単勝オッズ2.2倍の断然1番人気だったナルカミが、直線での失速により13着という衝撃的な敗戦を喫したのです。この予想外の展開は、X（旧ツイッター）でもトレンド上位に浮上し、多くのファンから悲鳴が上がっています。
ナルカミの敗戦経過
美浦・田中博康厩舎所属のナルカミ（牡3歳、父サンダースノー）は、スタートが得意でないという特性が今回も影響したようです。発馬直後に躓き気味となり、いつも以上に序盤から前に進むことができませんでした。最初のコーナーでは4番手という位置から、そのまま4番手をキープして最後の直線に突入。外からスパートをかけたものの、直線の半ばで手応えがなくなり、馬群に飲み込まれてしまいました。
13着に敗れたナルカミ
勝者はダブルハートボンド
チャンピオンズカップ 直線で沈んだ断然１番人気にファン落胆する中、栄冠を手にしたのは3番人気のダブルハートボンドでした。同馬は昨年11月のデビュー戦で2着に2秒0差をつける大差勝ちを記録。2戦目で一度は7着に敗れたものの、その後は破竹の勢いで連勝を続け、前走のジャパンダートクラシックでG1級初制覇を達成していました。
チャンピオンズＣを制したダブルハートボンド(写真2枚ともに報知新聞・UMATOKUより引用)
田中博調教師の夢と現実
田中博調教師は2023年、2024年とレモンポップで本レースを制し、3連覇を目指していました。しかし、歴戦の古馬が顔を揃えたJRA・G1の舞台では、ナルカミの力を引き出すことができませんでした。戸崎騎手についても、2020年のチュウワウィザード以来となる2勝目を狙い、前日のステイヤーズS（ホーエリート）に続く2日連続の重賞Vを目指していましたが、その願いは叶いませんでした。
SNSで拡散するファンの声
ナルカミの２桁着順という結果に、ファンから様々な反応が寄せられています。「スタートでおわたね」「全く良い所無しで下がっていった」「逆神すぎた」といった辛辣なコメントから、「中京がだめなのかもしれない」「過剰人気だったかね」といった冷静な分析まで、多岐にわたるツイートが投稿されています。
中には「負ける時は大惨敗かと思っていたので納得」という達観したコメントもありますが、多くのファンは「怪物だったんちゃうんかい」「精神面の成長待ちやね」と、ナルカミの今後の成長に期待を寄せています。
このチャンピオンズカップ 直線で沈んだ断然１番人気にファン落胆。
競馬の難しさと予測不可能性を改めて証明するものとなり、競馬ファンの間では今後の議論の対象となることは間違いありません。
──次走でのナルカミの巻き返しと、波乱含みのG1戦線からますます目が離せません。
