中京競馬場で開催される下半期唯一のJRAダートGⅠ「チャンピオンズカップ」。今年は3歳ナルカミがジャパンダートクラシック制覇の勢いで古馬勢に挑む構図となり、注目が集まっています。過去には一昨年に3連単190万馬券が飛び出すなど、人気薄の好走例に富むこのレース。データ分析に基づいて、穴馬候補を導き出しました。

リピーター狙いが有効な理由
チャンピオンズカップにおいて、前年4着以内馬のリピーター狙いが非常に有効であることが数字に表れています。過去10年のデータを見ると、前年4着以内馬の成績は【4-3-2-15】で、複勝率37.5%、複回収率194%という優れた結果となっています。
一方、前年5着以下馬は【1-0-2-29】で複勝率9.4%、複回収率69%に留まり、明らかな差が生まれています。
ダート馬は競走寿命が長く、路線の新陳代謝が遅いため、このようなリピーター効果が発生しやすい環境が整っているのです。
穴馬候補1:ウィルソンテソーロ
まず注目すべきはウィルソンテソーロ。前年4着以内馬であり、前走ではJBCクラシックなどのGⅠに出走していた実績を持ちます。この条件に該当する馬の成績は【4-3-1-9】で、複勝率47.1%、複回収率241%に達しています。
昨年はこのレースで2着の実績があり、安定した走りが期待できます。前走のハイペース展開で若干の引っかかりが見られましたが、道中で折り合いがつけば、巻き返しの力は十分にあります。
穴馬候補2:ウィリアムバローズ
次にウィリアムバローズを推奨します。フェブラリーSで先行策を取った馬が、チャンピオンズカップで好成績を残すというデータが存在します。
過去10年で『フェブラリーSで4角4番手以内だった馬』は【1-1-4-12】で、複勝率33.3%、複回収率177%となっているのです。
これは東京マイルの差し有利なコース特性に対し、中京ダート1800mは器用に立ち回れる先行馬が恵まれやすいレース設定だからです。ウィリアムバローズはダート1800m以上で【6-4-1-1】という安定感を誇り、ここでも期待が持てます。
穴馬候補3:メイショウハリオ
最後にメイショウハリオを挙げます。8歳の大ベテランですが、その能力は健在で、春の川崎記念では4つ目のJpnⅠタイトルを獲得しています。
チャンピオンズカップでは高齢馬が意外に好走しており、6歳以上かつGⅠ勝ち馬という条件に限ると【3-4-2-20】で、複勝率31.0%、複回収率152%を記録しています。人気になりにくい分、妙味に優れています。
近況では前走JBCクラシックで休み明けながら2着と好走し、今回は状態面で優位に立つ可能性が高いです。武豊騎手とのベテランコンビなら、貫録を見せてくれるでしょう。
まとめ
ウィルソンテソーロ・ウィリアムバローズ・メイショウハリオの3頭はいずれも強力なデータ裏付けがあり、人気薄であれば馬券的妙味も◎。配当妙味のある一戦、データ重視の穴馬狙いで高リターンを目指してみてはいかがでしょうか。
これら3頭の穴馬候補をデータに基づいて検討してみてください。複回収率を重視した推奨馬たちが、期待値の高い配当をもたらすかもしれません。
枠順は以下の通り。12月5日20時00分現在のオッズ。馬体重の発表はありません。


