2025年8月5日、小倉競馬場1R(芝1800m)で、競馬ファンを驚かせる記録が誕生しました。なんと、3連単のJRA史上最低配当220円という驚異的な低配当が記録されたのです。これまでの最低記録であった2022年11月6日阪神3Rの240円を20円も下回る、まさに歴史的瞬間でした。
このレース、勝利したのは単勝1.1倍の圧倒的人気に推されたアスクエジンバラ(川田騎手)。2着には2番人気リヒトミューレ、3着には3番人気のアクティングエリアが入線し、まさに人気通りの順当決着となりました。一見すると、ごく普通のレース結果のように見えますが、実はこのレースには成立すら危ぶまれるほどのドラマが隠されていたのです。
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当初、このレースの出走予定馬はアスクエジンバラとリヒトミューレのわずか2頭のみ。レース成立に必要な最低頭数3頭に満たず、開催が危ぶまれる異例の事態となりました。まさに「幻のレース」となる可能性もあったのです。
しかし、最終的に九州産馬3頭が滑り込みでエントリー。土壇場でレース成立の条件が満たされ、事なきを得たのです。この3頭の追加エントリーがなければ、歴史的低配当も誕生していなかったことになります。まさに「怪我の功名」とでも言うべき展開と言えるでしょう。
とはいえ、これほどまでに低い配当がついた背景には、アスクエジンバラとリヒトミューレの能力が他の馬と比べて突出していたという事実があります。特にアスクエジンバラは、デビュー前から高い評価を受けており、このレースでもその実力を遺憾なく発揮しました。他の馬にとっては、この2頭に割って入ることは至難の業だったと言えるでしょう。
今回の低配当記録更新は、競馬の面白さと難しさを改めて私たちに教えてくれます。確かに、人気馬が順当に勝利するレースは、一見すると面白みに欠けるように思えるかもしれません。しかし、その裏には様々なドラマや背景が存在するのです。
今回のケースでは、レース成立の危機を乗り越えたというドラマ、そして圧倒的な能力差という現実がありました。これらの要素が絡み合い、歴史的低配当という結果を生み出したのです。