Dバックス 5ー4 ドジャース(日本時間24日・フェニックス)
ロサンゼルス・エンゼルスの大谷翔平選手は23日(日本時間24日)、敵地で行われたアリゾナ・ダイヤモンドバックス戦に先発登板。今季最長となる6回を投げ、5安打無失点、8奪三振無四球と圧巻のピッチングを披露しました。しかし、救援陣がリードを守りきれず、チームは逆転サヨナラ負け。大谷翔平の2勝目は幻となり、悔しい結果となりました。

大谷翔平、圧巻の6回無失点!メジャー通算100試合目の登板でQS達成
この日、大谷翔平はメジャー通算100試合目のマウンドに上がりました。2023年9月の右肘手術後、復帰してから徐々に調子を上げてきた大谷翔平。この試合では、最速99マイル(約159.3km/h)の速球と鋭く落ちるスプリッターを武器に、ダイヤモンドバックス打線を翻弄。6回91球を投げ、5安打無失点、8奪三振無四球という素晴らしい成績でマウンドを降りました。
この好投で、大谷翔平は手術後初のクオリティスタート(QS)を達成。さらに、8月27日(同28日)のシンシナティ・レッズ戦の4回から続いていた連続無失点イニングを16回2/3に伸ばしました。まさに、完全復活を印象付ける圧巻のパフォーマンスでした。
救援陣崩壊…大谷翔平の力投むなしく逆転サヨナラ負け
4-0とリードして迎えた7回、エンゼルスは救援陣につなぎます。しかし、ここで落とし穴が待っていました。7回に登板した左腕のドレイヤーが2失点、8回はベシアが無失点で切り抜けるも、9回に登板したスコットが乱調。四死球でピンチを招き、同点犠飛とサヨナラ打を浴び、まさかの逆転サヨナラ負けを喫しました。
大谷翔平の素晴らしいピッチングと2勝目の権利は、救援陣の乱調によって水の泡となってしまいました。前回、8月21日のフィラデルフィア・フィリーズ戦でも、大谷翔平は5回無失点と好投し、自らホームランも放つ活躍を見せましたが、チームは逆転負け。大谷翔平の必死の投球が、勝利に結びつかない悔しい試合が続いています。
大谷翔平、試合後はチームメイトを気遣うコメント
試合後、大谷翔平は「ブルペン陣も一丸となっていると思いますし、結果が出てない期間に関しては苦しいと思いますけど。それでも前半はブルペンのおかげで勝っている試合というのはいっぱいあるので」と、不調の救援陣をかばうコメントを残しました。
さらに、「打線に関しても最近、下位打線を中心に、粘り強く得点するゲームってのが増えていると思うので、ポジティブな部分もあるし、少し上手くいっていない部分もあると思うので」とチーム状況を冷静に分析。「あと少しですけど、みんなで頑張りたいなと思います」と前向きな言葉で締めくくりました。
大谷翔平の素晴らしいパフォーマンスと、チームメイトを気遣う姿勢は、エンゼルスにとって大きな希望です。シーズン終盤、苦しい状況ではありますが、大谷翔平を中心にチーム一丸となって勝利を目指してほしいと願うばかりです。