■MLB メッツ ー ドジャース(日本時間26日、シティ・フィールド)
MLBの舞台で再び大谷翔平がその存在感を示しました。ドジャースの一員として敵地でのメッツ戦に1番・DHで出場し、大歓声に包まれたシティ・フィールドで豪快なホームランを放ち、数々の期待を超える活躍を見せました。今季1度目の対戦でメッツの先発を務めた千賀滉大投手から打ったこの18号ホームランは、大谷にとって5試合ぶりの待望の一発となりました。この試合前の大谷は、前日の試合で今季ワーストに並ぶ3三振を喫し、悔しさを胸にこの試合に臨んでいました。千賀との対戦成績はメジャーの舞台では好調。今回もその相性の良さを見せつけ、メンタル面での強さを印象付けました。

1回の第1打席では、メッツファンからのブーイングが響く中、大谷はまさに完璧なスイングを披露。千賀投手のストレートを見事に捉え、打球は華麗な放物線を描いてスタンドへと飛び込みました。その打球速度は驚異の174.1キロ、飛距離125.3m、打撃角度31度という絵に描いたような一発でした。このホームランにより大谷は、菊池雄星と前田健太に続く、日本人投手からの通算5本目のアーチを記録し、その力強いバッティングを改めて証明しました。
この日、大谷のホームランはMLBのトレンドをさらに盛り上げ、5月に入ってからの22試合で11本目のホームランとなり、驚異的なペースでホームラン数を積み重ねています。この数字は、今季53試合目で18号に達し、シーズン55本ペースという信じられない成績を予感させるものです。昨季、73試合目での18号到達よりも遥かに早く、大谷翔平は史上稀に見る量産体制を盤石なものとしています。
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さらに注目すべきは、前日の試合でヤンキースのA.ジャッジが2試合連続の18号を記録しメジャートップに立ったところに、大谷が追い付いたこと。フィリーズのK.シュワーバーも同様に18号をマークしていますが、大谷の勢いは未だ止まることを知りません。このままのペースを維持すれば、昨季の54本を上回る可能性も十分に考えられます。
この試合を通じて、大谷翔平は改めてその圧倒的な才能と不屈の精神を見せつけました。ファンにとっても、大谷の打席を観ることは毎試合ごとに特別な時間となっているに違いありません。MLBの歴史に名を刻む存在として、大谷がこれからどんなドラマを展開してくれるのか、その一挙手一投足から目が離せません。