エンゼルス7―6ドジャース(12日、アナハイム)
ドジャースの大谷翔平選手が、またも野球ファンを熱狂させました。「大谷翔平、4戦連発43号勝ち越しソロ」。このフレーズはまさに今季の彼を象徴する言葉でしょう。今回は、大谷選手が見せた圧巻のパフォーマンスについて、徹底的に振り返っていきます。

ドジャースの先頭打者として「1番・指名打者」で出場した大谷選手。初回はフルカウントから冷静に四球を選び、出塁しました。ここまでは「お、今日は慎重な立ち上がりかな?」と思った方も多かったでしょう。しかし、そのあと4番T・ヘルナンデスのヒットでしっかりと先制のホームを踏み、チームの流れを作る立役者となりました。
続く2回には再び四球、5回の打席はフライに倒れましたが、試合は一進一退のシーソーゲーム。6回には大谷選手自身にとってメジャー通算978試合、4147打席目にして初となる「トリプルプレー(三重殺)」を喫するという珍事も。アウトカウントもメンタルも揺れるなか、それでも大谷選手が見せた集中力と勝負強さはさすがでした。
スコア5-5、試合はいよいよ最終局面の9回。同点で迎えたこの場面で、大谷翔平はドジャース期待の一打を見逃しません。相手は信頼の抑えジャンセン。フルカウントから放たれた一撃は、美しい放物線を描きスタンドへ一直線。これがなんと、4試合連続となる43号の勝ち越しソロホームランでした!
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このホームランで、大谷翔平は自身2度目となる「4戦連発」を達成。さらに、直近6戦で5本塁打という驚異のペースで本塁打を量産しています。そして、フィリーズのシュワーバーを抜き、ナ・リーグ本塁打王争いでついに単独トップの座に返り咲きました。昨季も注目を集めた大谷ですが、その勢いは止まるどころか加速するばかりです。
前日までの成績も驚異的で、117試合に出場し打率.284、42本塁打、78打点、17盗塁、OPS1.013。そして8月は全10試合で安打を記録し、月間打率.447、OPS1.395という超人ぶり。まさに現役最強打者の一人といえる実績です。
また前日の同カードでは0-7で迎えた八回に意地の一発を放ち、3戦連発とすると同時に、古巣エンゼルスタジアム通算100号を達成。ファンの記憶にまた一つ鮮烈なシーンを刻みました。
今年もMLBの話題を独占する大谷翔平。「4戦連発43号勝ち越しソロ」という歴史的ホームランを放った彼が、本塁打王を手にする日も近いかもしれません。今後の活躍からも、一瞬たりとも目が離せません!