現地時間8日、敵地ミルウォーキーでのブルワーズ戦。大谷翔平選手がまたしても魅せた。初回、今季9本目となる先頭打者ホームランを叩き込み、31号をマーク。リーグ2位のダイヤモンドバックス、スアレス選手に3本差をつけ、本塁打王争いを独走状態に持ち込んだ。

相手先発は今季デビューのミジオロウスキー投手。100マイル超の直球とカーブを織り交ぜる技巧派に対し、大谷選手は冷静に見極め、真ん中に入った3球目のカーブを逃さなかった。打球はバックスクリーンへ一直線に伸びる完璧な一発。飛距離431フィート(約131.4メートル)、打球速度108.4マイル(約174.5キロ)という圧巻の弾道は、まさに規格外のパワーを証明するものだった。
このホームランは、5日に31歳の誕生日を迎えた大谷選手にとってバースデーアーチとなっただけでなく、6月27日のロイヤルズ戦以来となる先頭打者ホームランでもあった。大谷選手の初回先頭打者ホームランは、相手投手に大きなプレッシャーを与えるだけでなく、チームの勢いを一気に高める起爆剤となっている。
特筆すべきは、このペースの凄まじさだ。前半戦で既に31本塁打を記録した大谷選手は、シーズン換算で54本ペースという驚異的な数字を叩き出している。これは、2019年にドジャースのベリンジャー選手、そして昨年大谷選手自身が記録した前半戦30本塁打という球団記録を塗り替える快挙だ。
【PR】DMM.com証券の新規アカウント登録のお申込みはこちら
大谷選手は、本塁打数だけでなく、他の打撃成績も圧倒的だ。試合前時点で打率.280、30本塁打、56打点。長打率.609、OPS.991はリーグトップ。さらに、86得点も両リーグで断トツの数字となっている。特に得点は、1901年以降のシーズン換算で153得点ペースという驚異的な数字であり、1930年にフィリーズのチャック・クライン選手が記録したリーグ記録に迫る勢いだ。
まさに歴史的なシーズンを送っている大谷選手。その活躍は、野球ファンのみならず、世界中の人々を魅了している。後半戦も、この勢いを維持し、さらなる記録更新に期待が高まる。二刀流として前人未到の領域を突き進む大谷選手の快進撃から、今後も目が離せない。
本塁打王争いを独走するだけでなく、打点、得点、長打率、OPSなど、あらゆる打撃指標でトップクラスの成績を残している。この異次元の活躍は、野球界の歴史に新たな1ページを刻むものと言えるだろう。
後半戦も、大谷選手の活躍から目が離せない。怪我なくシーズンを完走し、どこまで記録を伸ばせるか、世界中のファンが固唾を飲んで見守っている。