■MLB ドジャース12ー6カージナルス（日本時間6日、ドジャー・スタジアム）
ロサンゼルス・ドジャースの大谷翔平が、またしても野球ファンを熱狂させました。本拠地ドジャー・スタジアムで行われたセントルイス・カージナルス戦で、「1番・DH」として出場した大谷は、2試合ぶりとなるマルチヒット（1試合2安打以上）を記録。これで、メジャーリーグ通算1000安打に“あと1本”と王手をかけました。
この試合、本拠地のファンが見守るなか、大谷は第1打席から魅せます。相手は日本球界でも活躍したM.マイコラス。2球で追い込まれながらも、4球目の高めのストレートをライトへ弾き返し、鮮やかなツーベースヒット。続くチームメートのベッツのゴロで三塁へ進むと、フリーマンの犠牲フライで先制のホームイン。初回からリズムを作り、ドジャース打線に勢いを与えました。
続く第2打席では、1死一・二塁の好機で併殺打となってしまいましたが、第3打席では相手2番手のスヴァンソンに対し、粘り強くカウント2-2まで持ち込みながらも惜しくも空振り三振。しかし、さすがの大谷はここで終わりません。7回の第4打席では四球を選び、チームの追加点のチャンスを広げています。
そして迎えた8回の第5打席。A.グラニーヨから2球連続で空振りとなりましたが、4球目のスライダーをしっかりと捉え、サードゴロ。しかし、俊足を活かし一塁へ全力疾走し、内野安打に。これがこの日2本目のヒットとなり、2試合ぶりとなるマルチヒットを達成しました。9試合連続でホームランは出ませんでしたが、最近5試合で3度目のマルチヒットと、バッティングの復調が感じられる内容となりました。
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この日の成績は4打数2安打1四球。さらに両リーグトップを独走する105得点目も記録し、ドジャース打線の中心選手としてチームを牽引し続けています。また、チームもM.マンシーやT.ヘルナンデスの活躍で12得点を挙げる大勝。今シーズンのドジャースの強さを象徴するかのような試合となりました。
大谷がメジャー1000安打を達成すると、イチロー、松井秀喜に次ぐ日本人3人目の快挙。イチローの通算3089安打にはまだ及びませんが、松井秀喜の1253安打にも迫ろうというペースです。31歳にしてこの記録に手が届く大谷のポテンシャルの高さ、そしてこれからの偉業を期待せずにはいられません。
明日は今季8度目の先発登板も控えており、投打にわたる活躍からますます目が離せません。大谷翔平、2試合ぶりマルチヒットで波に乗り、メジャー1000安打という新たな伝説の瞬間がいよいよ迫ってきています。野球ファンのみならず、スポーツファン全体が固唾を飲んで見守ることでしょう。
