ロサンゼルス・ドジャースの指揮官、デーブ・ロバーツ監督が「大谷はワールドシリーズに向け準備万端」と太鼓判を押した。これは24日に控えたトロント・ブルージェイズとのワールドシリーズ初戦を前にした記者会見での発言だ。ドジャースの大谷翔平は、今季ナ・リーグ優勝決定シリーズ（NLCS）第4戦で三本塁打、十奪三振という圧倒的な二刀流パフォーマンスを見せ、チームをワールドシリーズ進出へと導いた。その活躍ぶりから、ロバーツ監督は「野球史上最高の個人プレーだった」とまで絶賛したのだ。
笑顔で日米報道陣に対応する大谷翔平（ロイター）
大谷翔平、二刀流の覚醒
今季の大谷翔平は、MLBでも史上稀に見る“本物の二刀流”として、投打で常にチームを牽引してきた。特にブルワーズとのNLCS第4戦では、バットでは3本のホームラン、マウンドでも10三振を記録し、まさにヒーローそのもの。ロバーツ監督は「大谷は今、ワールドシリーズに全力で臨める状態だ」と語り、怪我で苦しんだ昨年からの復活に満足げだ。
昨年とは違う、万全のコンディションで大舞台へ
ロバーツ監督は、昨年のニューヨーク・ヤンキースとのワールドシリーズ第2戦で大谷が負傷したことに触れ、「昨年はただバッターボックスに立って何とかチームに貢献するだけだったが、今年は本当の意味でシリーズに臨む準備が整っている」と繰り返し強調。「健康な状態でワールドシリーズを迎えられるのは素晴らしい。前回の勢いをチームにもたらしてくれると期待している」とし、頼れる大谷への全幅の信頼を言葉にした。
大谷も自信、強敵ブルージェイズと真っ向勝負
一方で大谷自身も、会見で「ブルージェイズは投打ともに総合力が高い手ごわいチーム」と語りつつ、「自分たちのチームにも自信がある。特にチームの絆には絶対の自信を持っている」と、決戦を前に力強くコメント。「大谷はワールドシリーズに向け準備万端」の発言は、まさに本人の心境とも一致するものだ。
ドジャースを選んだ背景とブルージェイズとの因縁
実は大谷は2023年のFA市場で、ブルージェイズからも熱心なオファーを受けていた過去がある。当時もしブルージェイズを選んでいれば、今回のワールドシリーズは全く異なるストーリーとなっていただろう。ブルージェイズのシュナイダー監督は「彼が持っていったブルージェイズの帽子を持ってきてくれるといいんだけど」と、2年前の大谷との面談を冗談交じりに振り返り、大谷の愛犬デコピンに贈ったブルージェイズ仕様のジャケットの返却も求めた。ジョークを飛ばしつつも、大谷がドジャースを選んだことに『結局はこれが運命だった』とコメントしている。
まとめ：ワールドシリーズ初戦、主役は大谷
今年こそ大谷翔平が「大谷はワールドシリーズに向け準備万端、ロバーツ監督」の言葉どおり、本領発揮することに期待したい。万全のコンディション、最高のチームとの結束、そして監督からの絶大な信頼――全てが揃った今年、ドジャースと大谷の挑戦は必見だ。今後の大谷翔平のワールドシリーズでの活躍に、全野球ファンが熱い視線を注いでいる。
