チャンピオンズカップ重賞展望。重賞馬でも軽視したい一頭とは

今週の日曜日、中京競馬場で注目のGIチャンピオンズカップ(C)が開催されます。競馬ファン注目のダート1800mの大舞台では、データ分析に基づいた戦略が勝利の鍵となります。
過去10年のチャンピオンズカップで特に注目すべきは、前走の初角通過位置に大きな傾向が見られることです。

チャンピオンズカップ重賞展望の過去データが示唆すること

チャンピオンズカップを分析する際、過去10年のレース結果は極めて重要です。初角での位置取りに着目すると、興味深い傾向が浮かび上がります。

前走で初角4番手以下の馬は7勝9着3着90番外と、好成績を残しています。対照的に、初角3番手以内の馬は3勝1着7着30番外と、期待値ほどの結果を出せていません。つまり、スタートから脚を溜める競馬スタイルが、このレースでは有効な戦略といえるのです。

今年のフィールドは逃げ馬や先行馬が充実しており、ペースが例年以上に高速化する可能性があります。このような環境下では、前走で積極的な競馬をしている馬は人気の有無を問わず割引が必要です。

特に注視すべきは、前走武蔵野Sで初角7番手以内を通過した馬のデータです。該当する過去10年のサンプルは0勝0着0着9番外という完全な複勝率0%。上位人気予想のルクソールカフェがこのカテゴリーに該当します。

重賞馬でも軽視したい一頭として挙げられるのがルクソールカフェです。複数の懸念要因が重なっています。

第一の理由は前走実績です。 武蔵野Sから参戦した馬の成績は0勝2着0着23番外。馬券圏内に入った2頭は共に初角8番手以下の控え馬でした。距離延長の1800mで楽についていくはずが、気分良く行き過ぎて脚を溜められず、直線で後続に抵抗できなくなるのです。

第二の理由は騎手交代です。 ジェルー騎手の短期免許騎乗が予定されています。アメリカ競馬で活躍する同騎手は、テンからスピードを生かす競馬スタイルが特徴。しかし、チャンピオンズカップ重賞展望の傾向から、テンでの無理は苦しくなるケースが多いのです。

第三の理由は枠順です。 大外枠というプラスとはいえない配置も、追い風要因が限定的です。

ルクソールカフェの追い切り(写真は競馬ラボより引用)

ルクソールカフェは重賞実績があっても、今回は人気度に対して信頼度が劣ります。チャンピオンズカップ重賞展望における的確な読みと、重賞馬でも軽視したいという判断が、勝利への道を開くかもしれません。枠順は以下の通り。