オリオールズ菅野智之、6回3失点で7勝目!メッツ戦で見せた“オールドルーキー”の存在感

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オリオールズ・菅野智之投手が10日(日本時間11日)、本拠地で行われたメッツとのダブルヘッダー第2試合に先発登板。6回4安打3失点の粘りのピッチングで今季7勝目を挙げ、前半戦を締めくくりました。

試合は立ち上がりから苦しい展開となりました。初回、先頭打者から2連打を浴び、続く打者の遊ゴロの間に1点を失います。さらに、ピート・アロンソ選手に犠牲フライを打たれ、初回だけで2失点。不安の残る立ち上がりとなりました。



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しかし、味方打線がすぐさま反撃。2回裏、ジョーダン・ウェストバーグ選手の2ランホームランなどで3点を奪い、逆転に成功。菅野投手も2回、3回と立て直し、三者凡退に抑えます。

ところが4回、2死からマーク・ビエントス選手にタイムリーヒットを許し、同点に追いつかれます。5回にも2死一、二塁のピンチを招きますが、アロンソ選手を打ち取り、勝ち越しを許しません。するとその直後、オリオールズ打線がコルトン・カウザー選手のタイムリーヒットと相手の失策で2点を追加。菅野投手に再び勝ち越点が入ります。

6回にもマウンドに上がった菅野投手は、走者を出しながらも無失点で切り抜け、6回99球、4安打3失点、3四球2奪三振という内容でマウンドを降りました。味方打線はその後も追加点を挙げ、7-3でオリオールズが勝利。菅野投手に7勝目がつきました。

この試合、スタンドには巨人前監督で菅野投手の叔父でもある原辰徳氏の姿がありました。恩師が見守る中での粘投、そして勝利は、菅野投手にとって特別な意味を持つものとなったでしょう。

今季、海外FA権を行使して巨人からオリオールズに移籍した菅野投手。チームは低迷にあえいでいますが、開幕から先発ローテーションを守り抜き、ここまでチーム最多の18試合に先発。投球回数もチーム2位の99回1/3を記録しています。6月以降は打ち込まれる場面も見られましたが、それでもチームの柱として存在感を示しています。

前半戦は防御率4.44という成績で折り返すことになりましたが、後半戦でのさらなる活躍に期待がかかります。34歳という年齢ながら、異国の地で奮闘する“オールドルーキー”菅野智之投手。メジャーリーグのマウンドで、どんなドラマを見せてくれるのか、今後も目が離せません。特に、今回の粘投は、メジャーの舞台での適応と成長を感じさせるものでした。厳しい状況でも、味方の援護を信じ、自分のピッチングを貫き通す姿は、まさにベテランの風格。後半戦、この経験を糧に、さらなる飛躍を遂げてくれることでしょう。

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