8月31日、新潟競馬場で開催された伝統の一戦「新潟記念(G3・芝2000m)」は、レース開始直前から衝撃の展開を迎えました。上位人気に推されていたクイーンズウォーク(牝4、中内田充正厩舎)がまさかの競走除外となり、多くのファンに動揺が広がる中、レースは16頭で争われ、同馬が絡んだ賭け式は全て返還。直前まで単勝3番人気に推されており、発売金90億7451万9100円のうち24億2947万1500円が返還となりました。
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激戦を制したのはシランケド!堂々の重賞2勝目
レースは波乱の雰囲気が漂う中、レースは14頭立てでスタート。序盤から中団後方につけたシランケドは、勝負どころの直線で外から一気に脚を伸ばし、1番人気エネルジコ(ルメール騎手)を1/2馬身振り切ってゴール。勝ちタイム1分58秒0(良)で、春の中山牝馬Sに続く重賞2勝目を挙げました。3着には7番人気のディープモンスターが入線しており、人気馬が苦戦する中での力強い勝利となりました。
シランケドは父デクラレーションオブウォー、母フェアブルーム(父ディープインパクト)の良血馬。坂井瑠星騎手は「ポテンシャルを信じて乗った。イメージ通りの競馬ができ、爆発的な瞬発力が最大の武器だ」と絶賛コメントを残しています。
シランケドと坂井瑠星騎手はレース後、「調教からポテンシャルを感じていたので、スムーズな競馬なら勝負になると思っていました。シランケドの持ち味は瞬発力で、外に持ち出してからの反応が抜群でした」というコメントを残しています。ゴーサインへの鋭い反応、抜群の末脚は今後のG1戦線でも期待大です。
2着にはエネルジコ(牡3、美浦・高柳瑞樹厩舎)が入り、1番人気の支持にしっかりと応えて成長を示しました。鞍上のルメール騎手は「久々でしたが良い内容。これから体が整えば、重賞でももっと活躍できる」と手応え十分の様子。3着には7番人気ディープモンスター(牡7、栗東・池江泰寿厩舎)が入線し、ベテランの意地を見せました。逆に、注目を集めていた3番人気ブレイディヴェーグ(牝5、美浦・宮田敬介厩舎)は6着に終わっています。
今年の【新潟記念】は、クイーンズウォークの競走除外という波乱、そしてシランケドの重賞2勝目達成と、話題に事欠かない内容となりました。勝ったシランケドはデビュー戦以外、すべて馬券内と抜群の安定感を誇っている堅実馬。G1初挑戦だった今春のヴィクトリアマイルでは追い込んでの3着と、大舞台でも傑出した能力を示しており、「知らんけど」とは言わせない結果を残しました。秋のG1戦線に向け次走にも注目です。
新潟記念を制したシランケド(画像は競馬ラボより引用)
勝馬プロフィール
シランケド
(牝5、栗東・牧浦厩舎)
父:デクラレーションオブウォー
母:フェアブルーム
母父:ディープインパクト
通算成績:12戦6勝
重賞勝利:
25年新潟記念(G3)
25年中山牝馬S(G3)