5月4日(日)、第171回天皇賞(春)が開催され、競馬ファンの期待を背負った6番人気のビザンチンドリーム(牡4、栗東・坂口智厩舎)が見事な走りを見せました。が、ゴールまであと一歩のところで1番人気のヘデントールにかわせる形となり、惜しくも2着という結果になりました。
猛追を見せたビザンチンドリームのレース内容
ビザンチンドリームは過去の実績からもその潜在能力に高い評価がありました。特に前走のサウジアラビアで開催されたレッドシーターフハンデキャップを制し、自信を取り戻した様子がうかがえました。今回の天皇賞でもその勢いを感じさせるレース運びを見せてくれました。
道中、ビザンチンドリームは最後方からの追走を選びました。これにより、馬体の疲労を最低限に抑えつつ、後半の猛追に備える戦略をとったのです。レースが進むにつれ、徐々に前との差を詰め、4コーナーでは優勝馬ヘデントールのすぐ後ろにつけ、一気に加速。直線では画面越しでもその勢いが伝わるほどの脚を見せ、上がり最速の34秒9でゴールに迫りました。しかし、ヘデントールの二枚腰に抗いきれず、わずかにアタマ差及ばずの2着に終わりました。
坂口師とシュタルケ騎手のコメント
レース後、坂口調教師は「惜しかったです。完璧なレースでしたし、かわせると思いましたが…」と語り、優勝を逃したことへの悔しさを滲ませました。しかしながら、G1で通用する力があることを証明できた点については満足しているようでした。
また、ビザンチンドリームを導いたシュタルケ騎手も「もう少し流れてほしかったが、後ろの方でいいリズムで運んで、すごくリラックスして走ってくれました。最後もいい脚を使ってくれた。勝った馬もレベルが高いけど、自分の馬もすごく能力が高いので悔しいです」と、その悔しさを口にしつつも、馬の能力を誇りました。シュタルケ騎手にとっても、これがJRA・G1の初優勝の機会となるはずでしたが、一歩届かずという結果になりました。
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今後のビザンチンドリームに期待
今回のレースを通じて、ビザンチンドリームの競走馬としての底力が再び証明されました。国内では昨年のきさらぎ賞を制して以来、結果が出ていなかったものの、古馬になってからの成熟ぶりが光りました。レース後、関係者の話では、今後ビザンチンドリームは一度放牧に出され、さらなる成長を遂げた後に再度G1の舞台へ挑む予定とのことです。
私自身、このブログでビザンチンドリームを推していただけに、好走した姿を見られたことが嬉しかったです。次の舞台では是非とも悲願のG1タイトルを手にしてもらいたいと願っています。ビザンチンドリームの今後の活躍に大いに期待しています。