◇第70回大阪杯(2026年4月5日 阪神芝2000メートル)
春の中距離王決定戦として定着した芝2000mのG1大阪杯。今年は各世代の実力馬がそろい、馬券的な注目度も高い一戦となりました。そんな中、堂々の主役として結果を出したのが、北村友一騎手が手綱を取った単勝1番人気クロワデュノール。タイムは1分57秒6で、見事な完勝でした。

父キタサンブラックの血統が再び大阪杯を制す
2026年4月5日、阪神競馬場で行われたGI大阪杯で、単勝1番人気のクロワデュノールが見事な勝利を飾りました。タイムは1分57秒6。2023年の日本ダービー馬が、約2年の時を経て完全復活を遂げた瞬間でした。
クロワデュノールは父キタサンブラック、母ライジングクロス(母父ケープクロス)で、通算成績は9戦6勝。父譲りの持続力に加え、母系の要素がスピードの裏付けになっている印象です。大阪杯のように“完成度と総合力”が問われる舞台で強いのは、この血統背景も一因でしょう。

クロワデュノール
3つめのGIタイトル獲得
クロワデュノールにとって、今回の大阪杯制覇はホープフルS、日本ダービーに続く3つめのGI勝利となりました。通算成績は9戦6勝と、その実力を改めて証明しています。
2着には3番人気のメイショウタバル、3着には2番人気のダノンデサイルが入線。各世代の実力馬が集結したハイレベルなレースを制したことで、クロワデュノールの古馬としての真価が問われる一戦で、見事に期待に応えました。

北村友一騎手の熱いコメント
鞍上の北村友一騎手はJRA・GI通算8勝目。レース後のインタビューでは感慨深げに語りました。
「皆さんに期待していただいての一番人気。それに応えられて良かった」
さらに「いろんな方がつないでくださった継続騎乗。気持ちに応えたいと思った」と、陣営への感謝を述べた後、「自分の中では今年がクロワデュノールが主役だと思っている」と力強く宣言。今後のGI戦線への意気込みを見せました。
管理する斉藤崇史調教師はGI通算10勝目を達成しています。

2着メイショウタバル、3着ダノンデサイルの評価
2着は3番人気メイショウタバル。展開や馬場への適性を含め、地力の高さを印象づける内容でした。勝ち馬に離されたとはいえ、G1で好走した事実は今後のローテーションを考える上で大きな収穫です。
3着は2番人気ダノンデサイル。上位人気として崩れずまとめた点は評価できます。勝ち切るにはもう一段の上積みが必要にも見えますが、相手関係が厳しい大阪杯で馬券圏内を確保したのは、能力の裏付けと言えるでしょう。

大阪杯の歴史と今後の展望
大阪杯は1957年に創設された伝統あるレースです。1984年のグレード制導入時にGIIとなり、同年はカツラギエースが勝利。その後2017年にGI昇格を果たし、前述の通りキタサンブラックが初代GI勝者となっています。
ダービー馬の完全復活を印象づけたクロワデュノール。北村友一騎手が語る「今年の主役」として、今後は天皇賞(春)や宝塚記念など、春のGI戦線でどのような走りを見せるのか注目が集まります。
大阪杯を勝ったことで、クロワデュノールは次走の選択肢が一気に広がります。春の大舞台で再び主役を張れるのか、あるいはさらに大きな勲章を狙うのか。北村友騎手の言葉通り“今年の主役”として、競馬ファンの視線はこの馬に集まり続けそうです。

