6月29日、函館競馬場で開催される伝統のハンデ重賞・函館記念の枠順がついに発表されました。今年は例年とは開催時期が異なり、1回6日目という早い時期での施行。多くのファンが注目する中、阪神大賞典2着で名を挙げたマコトヴェリーキー(8枠13番)、そして天皇賞(春)11着からの巻き返しを狙うハヤテノフクノスケ(3枠3番)という2頭の有力馬の動きにも熱視線が集まります。
■過去10年のデータから読み解く「内枠有利」
まず、過去10年(開催時期が例外の2021年を除く)の函館記念における枠番別成績を振り返ってみましょう。
- 1~4枠【6-9-4-60】勝率7.6%、複勝率24.1%
- 5~8枠【4-1-6-69】勝率5.0%、複勝率13.8%
一見すると、馬場の傷み具合やスタート直後のポジション取りで外枠優勢になるようにも思えますが、実際には内枠の馬が好成績を収めています。特に、今年は開催3週目で、高速決着が続出している洋芝馬場。開幕2週でレコードが4回も塗り替えられる“異常”とも言える馬場コンディションです。
そのため、「内枠に入った馬が有利」と見るのがセオリー。実際、ハヤテノフクノスケは3枠3番という絶好枠。持ち前のポジショニングとロスの少ない走りが生きやすい配置となりました。天皇賞(春)11着と振るわなかった前走から、ここでの復活劇に期待が膨らみます。

■今年の洋芝は“異常”な高速馬場!時計勝負を制するのは?
今年の函館芝は、とにかくレコード連発の高速決着が最大の特徴。初日には2歳新馬戦で46年ぶりのレコード、古馬含めてもコースレコードを大幅更新という驚きのタイムが連発しています。同じ洋芝高速化が目立った2017年と比較しても、3週目まで速いタイムが頻発する状況。
こうなると、速い上がり勝負やスピード持続力に優れる馬に注目が集まります。3枠3番に入ったハヤテノフクノスケは、内枠を利してイン前で流れに乗れることが、巻き返しの大きなポイントになりそうです。8枠13番のマコトヴェリーキーも、外から各馬の動きを見ながら、好リズムで走れれば持ち時計の裏付けからも見限れません。
さらに、筆者注目のアルナシームは過去に中山金杯でレースレコード級の快走歴があり、函館芝1800m新馬戦でも勝利するなど舞台適性も十分。今回評価を下げているからこそ、馬券妙味も増してきます。
■まとめ
今年の函館記念は、枠順や馬場傾向をしっかり読み取ってこそ好配当が狙えそうな一戦です。函館記念枠順確定を受け、阪神大賞典2着マコトヴェリーキーは8枠13番、巻き返し期すハヤテノフクノスケは3枠3番。高速決着が続く洋芝を制するのは内か、それとも実力馬が外からねじ伏せるのか、当日のレースが今から楽しみです!
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今年の函館記念は、マコトヴェリーキーやハヤテノフクノスケといった有力馬の動向はもちろんですが、予想の根幹に置くべきは**「超高速馬場への適性」**です。
一見すると有利に見える内枠ですが、速い流れに対応できなければ宝の持ち腐れ。逆に外枠でも、スピード能力が高ければ十分にカバーできます。
速い時計での勝利実績を持つ馬、つまり「持ち時計」の速い馬が、この異例のコンディションを制する可能性が高いと見ています。その筆頭格として、私はアルナシームを強力にプッシュします。
速い馬場にも対応可能なアルナシーム(画像は競馬ラボ)
夏の函館を熱くする伝統の一戦。あなたの本命馬は決まりましたか?ぜひ、この「時計」というファクターを加えて、予想を組み立ててみてください。きっと面白い発見があるはずです!
皆さんもデータと馬場傾向を味方に、函館記念を攻略しましょう!
1枠1番 マイネルモーント 56.0 丹内祐次
2枠2番 アウスヴァール 55.0 古川吉洋
3枠3番 ハヤテノフクノスケ 56.0 横山武史
3枠4番 キミノナハマリア 54.0 鮫島克駿
4枠5番 ボーンディスウェイ 57.0 木幡巧也
4枠6番 サンストックトン 55.0 浜中俊
5枠7番 ディマイザキッド 56.0 岩田康誠
5枠8番 ヴェローチェエラ 56.0 佐々木大輔
6枠9番 アルナシーム 59.0 藤岡佑介
6枠10番 グランディア 56.0 三浦皇成
7枠11番 ランスオブクイーン 54.0 斎藤新
7枠12番 マイネルメモリー 55.0 菱田裕二
8枠13番 マコトヴェリーキー 57.0 北村友一
8枠14番 トップナイフ 57.0 横山和生