◇第45回ジャパンカップ(2025年11月30日 東京競馬場)
第45回ジャパンカップ(G1)(芝2400m)が行なわれ、M.バルザローナ騎手騎乗の4番人気・カランダガン(セン4歳、フランス・グラファール厩舎)が道中中団少し後ろを追走すると、直線外目に持ち出され、2着馬との激しい叩き合いを制し優勝しました。勝ちタイムは2:20.3(良)。

混乱の中で生まれた歴史的勝利
東京競馬場に7万人を超える観衆が集まった今年のジャパンカップは、スタートから予想外の展開となりました。11番人気のアドマイヤテラで騎乗していた川田騎手がスタート直後に落馬。その後、空馬となったアドマイヤテラが最後の直線で先頭に躍り出るという異例の事態が発生したのです。
最終的に優勝したのは、世界ランキング1位のカランダガン。欧州年度代表馬として来日したこの4歳セン馬は、単勝1番人気のマスカレードボールとの激闘を制し、見事にジャパンカップを制覇しました。
一方、ゴール後にも波乱は続きました。2着のマスカレードボールと3着のダノンデサイルの騎手が、空馬のアドマイヤテラを避けようとして共に落馬。フィニッシュラインを越えた後も、競馬場内は混乱と緊張感に包まれました。

カラ馬のままゴールしたアドマイヤテラ(一番奥)【写真:産経新聞社】(Sankei)
ゴール後に判明した衝撃のレコード
カランダガンの1着確定には時間を要しましたが、その価値は計り知れません。なぜなら、18年アーモンドアイのレースレコードを塗り替える2分20秒3という圧倒的なタイムでゴールしたからです。混乱の中での勝利でありながら、これまでのレコードを上回るタイムを記録した意味は、カランダガンの実力を如実に物語っています。
国際的な栄誉を手にした仏馬の強さ
カランダガンとマスカレードボールの激闘
レース終盤、空馬となったアドマイヤテラを相手に、単勝1番人気のマスカレードボールと4番人気・世界最強馬カランダガンがデッドヒートを展開。まるで「日本VS世界」を象徴するかのような白熱の直線勝負。最終的にはカランダガンとマスカレードボールが並んでゴールラインを通過し、着順判定に時間がかかりましたが、見事カランダガンが1着となりました。今回のカランダガンの勝利は単なる勝利ではありません。驚異のタイム、2分20秒3というジャパンカップ新レコードでの決着でした。これは2018年のアーモンドアイが打ち立てたレースレコードを塗り替える快挙。管理するグラファール調教師と、騎乗したバルザローナ騎手にとっても待望のJRA・G1初制覇となりました。
カランダガンは父グレンイーグルス、母カラヤナという優秀な血統を背景に、通算14戦8勝の成績を残しています。今回のジャパンカップ勝利は、鞍上のバルザローナ騎手と管理馬主のグラファール師にとって、共にJRA・G1での初勝利という歴史的瞬間となりました。

ジャパンCを制しウイニングランするカランダガンとバルザローナ騎手(株式会社 産経デジタル)
ジャパンカップの歴史と国際化
ジャパンカップは1981年に創設された日本競馬を代表するG1レースです。当初は海外馬の活躍が目立ち、第1・2回は1~4着が海外馬で占められていました。その後、キョウエイプロミスが第3回で2着、カツラギエースが第4回で日本馬初の勝利を飾り、日本競馬の国際競争力を示してきました。
今年のジャパンカップは「日本VS世界」というコンセプトの下で行われ、フランスの欧州年度代表馬カランダガンが制するというかたちで、その国際的な価値を証明したのです。
まとめ
スタートから予測不可能な展開で幕を開けた今年のジャパンカップは、カランダガンの圧倒的な勝利でその幕を閉じました。マスカレードボールとの激闘を制し、レースレコードを樹立した同馬の活躍は、日本競馬の国際的な地位を改めて世界に示す結果となったといえるでしょう。
